松下幸之助氏の 商いの心得十カ条
◆第一条 | 商いは公事である 商いは「私事」ではない。人のため、社会のため行う「公事」である。その認識があってこそ、より力強い活動が可能となる。 |
◆第二条 | お客様に愛される あの人がやっているのだから買ってあげようと思ってもらえるまでになりたい。そのためにはお客様に誠心誠意尽くすことである。 |
◆第三条 | 商品はわが娘と考える お客様をわが娘の嫁ぎ先と感ずるまでの思いに立てば、お客様とのつながりも、単なる商いを超えた、より深い信頼関係が生まれてくる。 |
◆第四条 | 商いは真剣勝負 真剣勝負は切るか切られるかの二つに一つ、まさに文字通り真剣である。商いもそれほどの思いで取り組めば、必ずうまくいく。 |
◆第五条 | 堂々と儲ける 利益は世の中の奉仕に対する報酬である。また、その利益によって納税もでき、社会の発展にも貢献できる。堂々と適正利益をあげたい。 |
◆第六条 | お客様に手を合わす お客様が出ていく後姿に心底ありがたく手を合わす。そういう心持の店には、人は自然と集まってくる。 |
◆第七条 | 商品はお金と同じ 汚れていないか。ほこりがかぶっていないか。千円札と同じ。お金と同じ思いで商品を大切に扱おう。 |
◆第八条 | 商人に好不況はない 常に商いの本道をふまえ、一つ一つの仕事をきちんと正しくやっていれば、好況だ不況だとあわてることはない。肝心なのは常日ごろである。 |
◆第九条 | 集金と支払いを確実にする お金にルーズになれば何もかもがルーズになる。日ごろから集金も支払もきっちりする。そこから商売繁盛の道もひらけてくる。 |
◆第十条 | 反省なくして繁盛なし 朝に発意、昼に実行、夕べに反省。日々のそうした地道な活動の積み重ねが商売繁盛につながっていく。 |
「経営に浮き沈みはない」とは、松下幸之助氏の信念。この教えは現在の厳しい状況下で一層輝きを増す。