油を売っているの由来
仕事を怠けて無駄話をしていることを「油を売る」といいますが、元々は江戸時代の油売りに由来します。当時の油は、マスなどを用いた量り売りでした。
油は全部注ぎきるには非常に時間がかかるので、油売りはその間、お客様を退屈させないよう世間話をしていたそうです。
これが巧みな話術で、女性の心を掴むための作戦だったともいわれています。
しかし、周囲からは、その姿が仕事を怠けているように見え、誤解されてしまったのです。おまけに「どこで怠けていた」と叱るより「どこで油を売ってきた」という洒落の利いたセリフのほうが江戸っ子の好みに合い、商店の周りで大流行!これがいつしか、慣用句として人々に定着してきました。
本職のまじめな油売りたちは、きっと迷惑な言葉だと思っていたに違いありません。
それもまた「油を売る」ネタにもってこいだったかもしれませんが・・・。