いまこそ良く考えてみよう
バブルが崩壊後、価格破壊が進み、東南アジアの安値製品の日本上陸や日本企業が中国や東南アジアへ流出して、各企業がコストダウンを図ることを目指しました。また、国内より安い製品輸入を図り、さらに価格破壊が急速に進みました。これまで日本経済は底なし沼のようなデフレ経済に適切な対応が出来ない状況でありました。
国内では、長年の仕入先より、少しでも安い仕入先へと購買を替えたり、これまでの信用や信義より、生き残る為、勝ち残るための禁じ手を取りました。しかし、これらの判断手段は、それこそ目先だけの判断であって、果たして長期展望に沿った正しい判断だろうか?
いま大手家電メーカーでは「国内回帰」「ブラックボックス化」を加速しています。知的財産である高度な技術をこれ以上、後進国に技術移転させないように防御すべきである。日本の高度技術製品は設計図を手にして真似ても、日本の製品と同品質なものは出来ない真実があります。ものづくりは、日本人独特のカンや職人芸による技術があり、それらは到底真似できないといわれています。「いまこそ原点に戻って、よく考えてみることが大事ではないだろうか」また、信用とは、価格が安い高いことも大切だろうけど、長年築いてきた取引の中に、秤に量ることが出来ない重いもの、すなわち「心」をおもいだして、今こそ良く考えてみることが大切ではないでしょうか。