一極集中する大都会&衰退する地方都市
大阪の人口が近年伸びず、ついに神奈川に抜かれ、第三位に落ちてしまった。最近の新聞記事である。
我々が小学生の頃に習った当たり前のことが、当たり前でなくなってしまった。
この歴史的要因はどこにあるのだろうと考えてみた。
近畿経済圏は大阪、神戸を中心に、観光地の京都、奈良がある。近年は上場企業が情報の多様化、迅速化に対応するため、本社機能を大阪から東京に移し、それに伴って下請け会社や関連会社も移転してしまったことが要因の1つだとも考えられる。
しかし、関東経済圏は情報の一極集中化、グローバル化、国際競争力の維持拡大化を目指して東京を中心に神奈川、埼玉、千葉がそれぞれ競い合って、モチベーションを図りながら、人が集まるような都市開発を進めてきた。横浜を中心に東京のベットタウンとしての機能化をはかり、結果として神奈川に人がたくさん住むようになった。
いずれも大都市での話である。6月18日の新聞記事・・「夕張市ついに再建団体申請」北海道のメロンの産地夕張市。かつて炭鉱の町として栄え当時の人口は12万人であった。石炭産業の衰退とともに現在は1/10の1,3万人に激減し、市長が自主再建を断念し国に財政再建団体を申請した。小泉総理の五年間の影の部分があぶりだされた感じだ。政治家や閣僚は一夕張の問題として捉えず、衰退と戦い、もがき苦しんでいる地方都市の現状をもっとよく知って本当に「日の当たらないところに日を当てる政治の力」を目指して、現況を真摯に考え行動して欲しい。