景気が回復した??

日銀の3月の短観によると「内需が堅調に回復をつづけている」とし、さらに6月には「内需が堅調に回復を続けている」とされた。各マスコミは2002年2月から始まった景気回復が持続的なものとなり景況感は改善され、戦後最長のいざなぎ景気に迫る回復力を維持していると報道しています。

確かにわが国経済は、上場企業を中心として企業収益は改善し、設備投資も増加、失業率も改善しました。しかし、戦後日本の発展に寄与してきた中小零細企業はどうだろうか?バブル崩壊後は銀行や証券会社・保険会社・上場企業等の相次ぐ倒産と不良債権の処理とデフレ対策に追われた政府や日銀は大企業を優先的に扱ってきました。

しかし今なお、中小企業は厳しい過当競争にもまれ、「仕入れ価格はインフレ売り価格はデフレ状況下」の中、企業収益は回復するどころか赤字経営にもがき苦しんでいる状況でなかろうかと思われます。

日銀の景気回復に伴うゼロ金利政策の解除や小泉総理の元気な中小企業や頑張っている地方都市が全国にいっぱいある。と自信たっぷりにおしゃっていましたが、小泉総理、福井日銀総裁殿「どのような目線で見て、どのような情報を元に発言されているのか教えてください」、「大半の国民は景気が回復している実感はないのではありませんか?」

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