《経営の原点》京セラ名誉会長 稲盛和夫
一、 | 事業の目的を明確にする できるだけ大きく、次元が高い事業の目標を明確にすることによって、はじめて会社は経営者を中心にまとまり、燃える集団となる。 |
二、 | 目標を明確にする まず、目標を持つこと。そして、その目標を強く思い続けること。このことは事業を成功させるため絶対必要なことだ。 |
三、 | 誰にも負けない努力をする 個人の能力にはあまり差はないが、一人ひとりが実際行う努力には大きな差が生じる。この努力の差が、最終的には大きな差をもたらす。 |
四、 | 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える 日々創意工夫をして、売上を伸ばし、経費を抑える。その努力の積み重ねが、結果として利益を増やし、成長する企業と停滞する企業との差を生み出す。 |
五、 | 強烈な願望を心に抱く とにかく四六時中事業のことを考え抜く。そうすると、起きている時だけでなく、眠っている時でも潜在意識が働いてアイデアが生まれるなど、知らず知らずのうちに願望が成就する方向へ近づいていく。 |
六、 | 値決めは経営の基本 一つひとつの製品に正しい値決めができてこそ、企業は発展できる。値決めは部下任せにするのではなく、経営者自らが真剣に行うものだ。 |
七、 | 思いやりの心で誠実に 強いだけの経営者には人は何の魅力を感じない。強さの中に秘められた優しさがあってこそ、魅力溢れる、誰からも慕われる経営者となれる。 |
八、 | 常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で どのような厳しい状況におかれようと、常に堂々と明るく進むことができれば、すべて人生は心に描いた通りになる。 |
九、 | 勇気を持って仕事に当たる 慎重で怖がりな人間が場数を踏んで身につけた勇気、それが真の勇気。経営者はそれを身につけ、仕事にあたらなければならない。 |
十、 | 常に創造的な仕事をする。創意工夫を重ねる 今日より明日、明日より明後日と、改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる。 |