丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2007年5月号 -第202号-

材料高騰に伴う製品価格の改定について

先月号にて指摘しましたが、鉄スクラップの価格が一向に治まる気配がない情勢であります。それに伴って鉄が再び高騰しています。その要因は3つあります。

①中国の経済成長が一向に治まる気配がなく、鉄はじめ非鉄金属の不足が長期化している。
②鉄スクラップ業界は国内の安値よりは国外(中国・韓国等)へ輸出した方が高値であることや円高が続いている限り為替レートでも良好と判断しいているため、おのずと国内のスクラップが不足状態となっております。
③鉄スクラップや鉄製品の価格は日本のほうが安いため、せめて国際価格に持って行こうとの考えがあります。(ちなみに鉄筋価格でt/70000円~75000円が目標だと言われています)

このように、国際的な鉄需要が旺盛な中において、鉄スクラップ不足に伴う価格高騰や鉄鉱石及び原料炭の価格も高騰し、おまけにそれらを運ぶ運搬船の需要拡大となっており、造船メーカーは10年先までの受注を抱えていると言われています。油田を通すパイプラインの建造や石炭及び原料炭を掘ったり運んだりするには大型重機が必要となります。これらのメーカーも受注残は5年間以上あるといわれています。当然これらを製造する主な材料は鉄であります。これらの影響にて高炉メーカー及び電炉メーカーは矢次の値上げ要求を強固にしております。私ども各メーカーは土木建設業界の厳しい環境状況を訴えてまいりましたが、一向に応じていただけませんでした。

残念ながら材料の安定供給を図るためには、値上げの要求を受け入れることにしました。
4月分からt/5000円実施され、更に5月分より同価格実施が決まっております。6月にも同額実施される可能性は十分あります。

すなわち、丸セパ線材はt/15000円の値上げとなります。また、丸セパに付随している板ナットやカップ等はすでに値上げとなっております。これらの値上がりに対しましては、誠に心苦しい限りではございますが、丸セパの現行価格にその分を上乗し価格改正をさせて頂きますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
(参考:丸セパ8C-1000mmの場合はおおむね3.5円~5.0円、8B-1000mmの場合はおおむね3.0円~4.5円程の値上げとなります:未確定)
値上げの時期や価格改正のご説明につきましては、後日改めて営業担当者がお伺いし改めてご説明させます。