丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2009年1月号 -第222号-

2009年の展望

昨年は、米国のサブプライム問題が金融経済面に大きな影響を及ぼし、11月頃から世界経済が急減速しました。
国内産業が相変わらず低迷する中において、好調を維持していました輸出産業が、米国発金融危機、そして世界同時不況の影響による消費マインドの低下、さらに、円高ドル安の影響を受け、日本を代表する輸出関連の上場企業の業績が悪化して営業利益の下方修正が相次いでいます。これらの影響は下請け企業の中小企業や零細企業の製造業に大打撃を与えております。生産量や受注高が30%減は普通で50%~70%減の企業も珍しくありません。

また、これらの企業が好調時に設備投資計画を予定していましたが、昨年11月頃から延期や中止、縮小が相次いでいます。
この民間設備投資の見直しによる大手ゼネコンは、対応に苦慮を知られて業績の悪化は避けられない状態となっています。

2009年は世界経済の牽引役であった米国経済の沈滞は、わが国やヨーロッパ各地の高成長を維持してきたBRICSを巻き込んで、展望が見えない不況の嵐の中を進むのか、それとも、グロバル化した世界経済の中において、各国が緊急支援対策をどのように実行するのかによって展望が見えてくる感がします。
また、1月20日に就任される米国のオバマ新大統領が財政と金融の両面で思い切った政策を実施され、世界の経済・金融・政治、全ての「変革」のリーダーシップに期待したいと思います。