丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2009年7月号 -第228号-

3

赤・青・黄は色の3原色である。この3色は他の色を混ぜても作ることができないが、逆にこの3色があればどんな色を作ることができる。この事実になぞらえて、【物事すべては3つの原則によって成り立っている】と言い切る人もいる。

われわれの周りには「3」の付くことばが結構多い。御三家、三英傑、日本三景、日本三名園、三位一体…。
「3」が好まれるのはなぜか。「2」では少し足りないような気がする。「4」だと「死」を連想させて、気分的にあんまり宜しくない。「5」ではちょっと多すぎる。というわけで、「3」という数字は物事のポイントを示すのに過不足なく語呂もいいということで、昔から多用されてきたのだろう。

企業経営を語るうえでも「3」が用いられることは少なくない。例えば、経営で大事なものと言えば「人」「物」「金」。商品のポイントは「適品」「適量」「適時」。さらに、近江商人の教えは「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」経営であり、井原西鶴が説いた商いの3つの心得は、「始末」「算用」「才覚」だ。ほかにも「闘志」「フェアプレー」「友情」を若手社員に求める企業もある。

そして、人との結びつきを深め、人脈を築く要素として「3Y」というのもある。1つめのYは「やる気」。物事を成就させるためには積極的に行動するやる気が大切であり、やる気のエネルギーが共感者や協力者を生む。しかし、やる気ばかりを振りかざしては周りは戸惑ってしまう。そこは2つめのY、「余裕」を持って接することで信頼間が生まれる。そして3番目のYは「豊かさ」。心の豊かさ、知識の豊かさを身に備えることは人脈を築く上で欠かせない要素である。

このほど左様に「3」という数字は、企業社会において身近な存在だと言える。
米ゼネラル・モーターズが事実上倒産した。80年近く業界のトップに君臨したGMだが、燃費の良い小型車の開発に後れをとり競争力を失う中、金融危機と世界不況が止めを差した。クライスラー、GMと米3大自動車メーカーの2社が法的整理されるという歴史的事態だ。「ビック3」――。果たして再びそう呼べる日がやってくるだろうか。

―信用情報「レーダ」より