平成時代は良かった
㈱大和ネクスト銀行は、昨年10月19日~23日に「平成時代の思い出」に関する調査を実施した。(調査対象は20~60代の男女1000人)
平成時代を振り返って、平成時代が「良かった」と感じている人は約4割、「良くなかった」と感じている人は約2割。男女別では男性(31.8%)よりも女性(47.8%)のほうが「良かった」と感じている人が多いことが分かった。
流行TOPは“たまごっち”
平成時代には、様々なものがブームを巻き起こしたが、その中で実際にハマったものがあるかを聞いたところ、59.2%が「ある」と回答。最も多くの回答が集まったブームは、平成8年に発売された小型ゲーム機「たまごっち」(31.8%)で、このほかでは「スマートフォン」(30.4%)や「SNS」(27.9%)、「携帯電話」(27.7%)が上位に上がった。性・年代別でみると、30代女性は「ルーズソックス」(45.1%)が4位に、50代男性は「大相撲・若貴ブーム」(29.3%)が2位に付けるなど、年代ごとの特徴もみてとれた。また、平成時代にスタートした制度や取り組みの中で自身の生活を変えたと思うものを聞いたところ、平成元年4月1日に導入された「消費税」を上げた人が36.6%で最も多く、次いで「学校週5日制」(13.3%)、「ゆとり教育」(10.2%)、「マイナンバー制度」(7.8%)、「大学入試センター試験」(5.6%)と続いた。年代別でみると、20代は「ゆとり教育」を上げた割合が30.0%と他の年代と比べて際立って高くなった。
平成開業の施設で行ったことがあるものは平成13年開業「東京ディズニーシ―」が39.9%で最も多く、次いで同13年開業「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(35.5%)、同24年開業「東京スカイツリー」(25.7%)、同4年開業「ハウステンボス」(24.1%)と続いた。
平成時代のスポーツ界での“名場面”で印象に残っているものは、1位が同30年の「テニス全米オープンで大坂なおみが優勝」(27.1%)、2位が同30年「平昌五輪男子フィギュアで羽生結弦が66年ぶりに連覇」(26.9%)、3位が同23年「サッカー女子W杯で日本が優勝」(24.8%)となった。
最後に、ポスト平成に残したくないと思う社会問題を聞いたところ、「少子高齢化」47.5%が最も多く、このほか「地球温暖化」(46.5%)や「いじめ」(44.1%)、「過労死」(41.6%)、「子どもの貧因」(40.3%)が上位に上がった。ポスト平成の時代に一層の深刻化が予想される少子高齢化について改善・解決の方向へ向かうことを望んでいる人が多いことが分かった。